博士論文の修正をやめて書いた本

初刷り5万部で10%の印税の約束で、定価(税抜き)1,400円だから700万円で、さらにには15〜20万部に増刷らしい。「あの日」のことです。
これで研究者人生は終わっちゃったんだけど、その対価が少なくとも700万円、ひょとしたら4倍の2800万円、31歳で退職金2000万円以上は上出来だよな。あと40年は稼ぐわけで、別の仕事は理研の給与よりはるかに低いだろうけど、このままおとなしく、周囲の人に迷惑をかけずに生きていけばいいんじゃないの。実家が裕福なようなのでボランティア人生だって悪くはない。早稲田の鶴巻町で木造2階建のビーカーでお湯割焼酎と酢の物を出す小料理屋の未亡人風女将なんてのもいいんじゃない?
ひょっとして、研究者志向だと本に書いてあるけど、実は、AO入試からはじまって、特別研究員-DC1とか早稲田と東京女子医がつるんだ時とか、ハーバードの人が来たとか、そして最後は理研とかうまい具合に道が空いていただけの話じゃないんだろうか?その時々はラッキーだったけど、その幸運を急な登り勾配で断崖絶壁に終わる道にしちゃったんだよね。他の人だったら山あり谷ありの延々と続く道なんだけど。

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