バックグラウンド放射線量の健康に対する影響

ヒネマルが、溺愛する孫のために10万円以上も払って放射線量測定器を購入した。孫の遊び回る地域の線量を調べるんだそうな。
問題としているつくば市並木地区の近隣(1km程度しか離れていない)の公的機関(二カ所)の測定値は、このブログを書いている時点では、バックグラウンドを含めて0.15 μS/h 程度のようだ。つくば市の環境は、今回のような地震・津波そして原発の爆発にともなう災害の場合、まともに測定できる公的機関があるのが恵まれている。測定値が公的機関だから政府の圧力でねじまげられていると主張するのは勝手だが….
バックグラウンドの放射線量はつくばあたりでは 0.06 μS/h である。これが今回の原発爆発で、0.15μS/h程度に上昇した。この値が健康に及ぼす影響がどのくらいあるのだろうか?
低線量放射線の健康への影響というページがある。公益財団法人「体質研究会」という組織のページだ。組織の理事/研究員とかの名簿を見ると、国立大学の名誉教授ばっか。どういうことをめざしているのかよくわからんが、ページの内容はそここ信用できる。原著論文なんてさがして読む気はないので、このサイトに書かれていることを信用すると;(書かれている内容、データをみると疑う理由はない)
高自然放射線地域における疫学研究のページを見るとおもしろい。世界にはバックグラウンドの放射線量の多い人が住んでいる地区が何カ所かあって、そこの疫学調査をおこなうと、この程度のバックグラウンドで一生をすごしても影響はみとめられないということだ。このような住人は、環境に放射性物質がごろごろしているわけで、外部被曝も内部被曝も関係なく受けていると思われる。
このページによると日本の平均は0.4 mS/year だから 0.05 μS/hour でつくば市の原発爆発前の値(0.06 μS/h)とほぼ同じである。中国の陽江ではなんと日本の平均の8倍である3.5 mS/y つまり 0.4 μS/h だ。陽江での癌死亡率は他の地区と変わらない。逆に結核が有意に少ないということらしい。イランのラムサールのラジウム温泉の多いところではさらに日本の3倍もある。

イランのラムサールへ線量測定の旅に行ったときの線量の変化のグラフがおもしろい。ラムサールでは当然多いのだが、その間の国際線、国内線の飛行機にのったとき浴びた線量が増えている。つまりヒコーキに乗ると(多分1万メートルくらいを巡航するんだろうな)放射線を浴びるということだ。国内線が低空を飛ぶわけじゃないからな。
というわけで、ヒネマルが新たにスポイルする対象が、ヒネマルの死後、発癌しても、その理由は今回の原発爆発が原因とは言えない、むしろヒネマルの毒気にあたったせいであると結論できるであろう。

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