帆立貝のさばきかた

 生の帆立貝。

 養殖以外は手に入らないでしょ。

 安いときは1枚100円くらい、200円もすることはないでしょう。大きさにもよりますが。

 殻の白っぽいほうを上にします。

 スパチュラをつっこみ、上になった白っぽい殻の外套膜を殻からはずします。固着しているわけではないので、すぐはがれます。

 そばにあるスパチュラは、産地直送でいただいた帆立貝についていたものです。これでなくてもいいですケーキの生クリームをスポンジ台に塗るときにつかうやつでいいです。

 貝柱の向かって左側に、上下の殻を閉じている筋があります。貝柱だけにしたとき、脇についている白い小さな部分です。これは平滑筋で殻を閉じたまま保つ筋です。大きい方の柔らかい筋は速筋で、帆立貝が泳ぐときつかいます。こっちの方は殻に強く付着してません。この小さなほうの平滑筋をスパチュラで上側になった貝殻からはずします。大きい筋もはずします。

 上側のほうの殻をもちあげ、大きく開くと蝶番のところが壊れて、殻がはずれます。

 貝柱の周りにある、内臓と外套膜をはずします。蝶番に近い部分のほうから、殻と内臓の間に指を入れて、内臓を、女の子のパンツを脱がすときのように、くるりと、お尻のまわりじゃなくて、貝柱のまわりからはがすようにすると取れます。
 内臓等が分離して下側の殻に貝柱だけが付着している状態になったら貝柱(筋)をスパチュラで先ほど同様にはずします。

 貝柱に膜様のものが残っていたら指で取り除ききれいにします。

 内臓と外套膜等すべて食べることができます。

 ぶつぎりにして、醤油、日本酒、味醂で、生姜スライスをいれて炊くと酒のつまみになります。

 生姜の千切りを添えるといいでしょう。