鳥腿肉の姫焼き

材料 二人前
 

 鳥腿肉 2枚
 サラダ菜かレタス
 トマト 1ヶ
 レモン 1/2ヶ
 白ワイン 1/2カップ
 

鳥の腿肉をマリネのために皮側からフォークでつきさす。塩コショウを両面にして、ローズマリー(生でも乾燥したのでも)をたっぷりまぶし、レモン汁をふりかけ、オリーブ油をかけ、マリネする。1時間程でいい。

フライパンにオリーブ油大匙1くらいいれて、強火で皮側から焼く。皮に焦げ目がついたら(3分くらいでしょ)反転し、弱火にし、白ワインを1/2カップほど注ぎ蒸し焼き(7分くらいでしょ)にする。

 写真を見てわかるように焦げたローズマリーが一面にくついて醜悪になる(はずだったが、どうも美味しそうにできあがってしまった、修行が足りないな)。が、これがいいのだ。ローズマリーが焼けてる匂いが充満し、唾液と胃酸がたっぷり出たところでいただくのがいいのだ。

 普通はこの焼き上がりの醜悪な様子をみて「悪魔焼きPollo alla diavolo 」とイタリアでは呼ぶ(鳥の半身をオーブンで焼き悪魔がマントを広げたようになるからとの説もあるが、焼きががりが醜悪なのがその名前の由来としたほうがおもしろい)のだが、姫焼きのほうが日本ではふさわしい。東風荘の諸君ならすぐわかるはず。

 がめついから同じ牌が2枚になると捨てることができない。したがって対子をいつまでもかかえ、その結果シャボ待ちになることが非常に多い。で、往々にしてその対子が裏ドラになっていて、リーチしてつもる。これが姫が悪魔とよばれる所以である。ま、東風に限らずほかの面でも、姫が通り過ぎた後は、悪魔が通り過ぎたように枯れ木と荒地になっちゃうから、このようにも呼ばれているのさ。