PowerBookG3 Lombard の蓋の解体
蓋を閉じてもスリープにならないようにスイッチをとりつける。
本体左手前に磁石があり、この磁石で蓋の上左にあるリードスイッチが切れると、スリープに移行するので、このリードスイッチに直列にスイッチを付け、コントロールする。
黄色矢印のねじを左にいっぱいまわしておく。キーボードを固定するねじで、あとでキーボードをはずすから。
赤い矢印のねじをとる。トルク8のねじである。このねじが蓋と本体を固定しているねじである。
ヒンジ部分の真ん中を覆うプラスチックをはずす。赤矢印のところにマイナスドライバをつっこみ、カバー側を押すようにするとラッチが外れる、左右2箇所にある。
キーボードの ぬ と わ の上にある手前にスライドさせる部分があるから 手前に爪で引くとキーボードがはずれる。
ヒートシンクを矢印の3箇所のプラスねじをはずして取り除く。
ヒンジ中央のカバーを手前に引くと外れる。
左側にあるコネクタ(赤い矢印)2つをはずす。
蛍光管のためのコンバータ基盤が垂直に刺さっているから、これを左に押し、はずす。
これで、蓋が本体から外れるので、蓋のねじを取り除く。フリンジの上側は、ゴムがはまっているから指で強く横に押すようにするとゴムがはずれ、ねじが見える(4箇所)。フリンジの下側のねじ穴2箇所は薄い黒い接着剤つきプラスチック板で覆われているので、ナイフの刃先ではがす(2箇所)。接着剤の部分がよごれないように保存する。あとでねじ穴を再び隠すからである。
はがした蓋の背中側(液晶画面でない外側)である。下がヒンジ側である。黄色い丸いシールは、あとから貼ったもので、本来はない。矢印と黄色いシールのあるところのが 凸 になっており、液晶のある側(凹)とひっかかるようになっているので、この引っかかりの位置を目安にして、マイナスドライバでこじ開ける。最初にドライバを突っ込むのは外から見えない、すなわち、ヒンジの部分にする(上図の一番下の2本の矢印の部分)。一箇所でもはずれると、どんどん外れやすくなる。
これは、左側のヒンジの部分を背中側からみたものである。リボンケーブルが軸に巻きついている部分で、軸とリボンケーブルとの間に隙間があるから、この隙間を利用してスイッチへの配線を通す。硬い単芯の線でないと通せない。蓋の開け閉めでリード線が動くわけではないから単芯の線でいいだろう。
蓋の液晶画面側の左上を背面から見た図である。ここにガラス管に封入されたリードスイッチがあるから、その外側の半田付け部分の半田を溶かしてはずし、リード線を半田付けする。基盤側に1本のリード線を半田付けしたら、その上に絶縁テープ(ここではテフロンのテープを使った)を貼り、次にリードスイッチの端子にもう一方のリード線を半田付けし、また絶縁テープで元の位置になるように止める。さらに接着剤で固定するほうがいいかもしれない。上の写真では右側にある白とオレンジの配線が新たに加えたものである。半田付けのところに半透明なテフロン絶縁テープがはりつけてあるのがわかると思う。
蓋のほうからヒンジの部分を配線が通り抜けている状態になったら、蓋の背中側と液晶側をもとに戻し、ねじで止め、ゴムと丸い薄い板でねじ穴を隠す。ともに両面テープのような接着剤がついているからすぐ張り付く。さらに蓋を本体に4本のねじで固定する。コンバータの基盤をもとに戻す。はずした2つのコネクタをもとに戻す。
あとは、ちいさなスイッチにリード線を半田付けし、スイッチの端子部分をチューブをかぶせ、さらにテープで絶縁し、、この写真のようなところに押し込む。この部分だと、ヒートシンクをとりつけても見えるし操作できる。
ヒートシンクをもとにもどし、スイッチがどっちのポジションで、改造前の状態、すなわち蓋をとじたらスリープになり、どっちのポジションでスリープができないようになるかを確認し、ヒートシンクに細いマジックインクで記入しておく。
キーボードをもとにもどす。おしまい。